はじめに

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏は、皮膚の保護や湿疹治療に使われる身近な薬です。
名前が似ているので「どちらを使えばいいの?」と迷う方も多いかもしれません。
実はこの2つには、成分の割合や薬の性質にしっかりとした違いがあります。
この記事では、初心者の方でもすぐに理解できるように、
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いと使い分け方を解説します!
1.亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いは「酸化亜鉛の量」と「吸水性」
結論から言うと、
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏は、含まれている酸化亜鉛の量と基剤の性質(吸水性)が異なります。
- 亜鉛華軟膏:酸化亜鉛 20% 配合、吸水性が高い
- 亜鉛華単軟膏:酸化亜鉛 10% 配合、吸水性は低め
この違いによって、使用する場面や効果が変わってきます。
2.なぜ酸化亜鉛の量や吸水性が重要なのか?

酸化亜鉛には「皮膚を保護する」「炎症を抑える」働きがあります。
しかし、含まれる量が多いほど効果は強くなりますし、基剤によって薬の吸収や乾燥具合も変わります。
さらに、滲出液(じゅくじゅくした液)が多い傷では、吸水性のある薬のほうが治りやすい環境を作れます。
逆に乾燥している肌に吸水性の高い薬を使うと、かえって乾燥が進み、かゆみや皮むけの原因になることもあります。
だからこそ、「酸化亜鉛の量」と「吸水性」というポイントを理解して薬を選ぶことが、とても大切です。
3.具体的な違いと使い分け方

ここで、具体的に2つを比較してみましょう。
亜鉛華軟膏
- 酸化亜鉛20%配合
- 白色ワセリンに乳化剤を加えた「白色軟膏」が基剤
- 吸水性が高い(滲出液をよく吸う)
- 傷口のジュクジュクを抑え、皮膚をしっかり保護
- 【おすすめ使用例】湿潤した湿疹、やけど、滲出液の多い傷
亜鉛華単軟膏
- 酸化亜鉛10%配合
- サラシミツロウや植物油をベースにした「単軟膏」が基剤
- 吸水性は低め(乾燥しにくい)
- 優しく皮膚を守り、乾燥を防ぐ
- 【おすすめ使用例】乾燥傾向の皮膚炎、軽い湿疹、乾燥を防ぎたい場合
亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の比較表
項目 | 亜鉛華軟膏 | 亜鉛華単軟膏 |
酸化亜鉛の配合量 | 20% | 10% |
基剤 | 白色ワセリン+乳化剤(白色軟膏) | サラシミツロウ+植物油(単軟膏) |
吸水性 | 高い(滲出液を吸収しやすい) | 低い(乾燥しにくい) |
刺激性 | 比較的少ない | やや刺激性がある場合も |
特徴 | 滲出液を吸収して皮膚を乾燥させる | 皮膚をしっとり保護する |
向いている症状 | 湿潤した湿疹、滲出液の多い傷、火傷など | 軽い湿疹、乾燥しがちな皮膚、炎症予防 |
注意点 | 滲出液が少ないと乾燥しすぎることがある | 浸出液が多い傷には不向き |
4.違いを理解して、患部に合った選び方を!

- 滲出液が多い、ジュクジュクした患部には → 亜鉛華軟膏(吸水性が高い)
- 乾燥傾向で、しっとり保護したい患部には → 亜鉛華単軟膏(吸水性低め)
また、亜鉛華軟膏は酸化亜鉛の量が多いため、
しっかりと皮膚を保護したいときにも向いています。
一方、刺激に弱い方や赤ちゃんなどには、亜鉛華単軟膏が使われることもあります。
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