なんでもないのに涙が出たり、仕事のミスが増えたりしていませんか？
もしかすると適応障害やうつ病などの精神疾患を発症している可能性があります。精神疾患を発症すると働くことが難しくなるので、早めに治療することが重要です。
今回は、薬剤師がメンタルを病んでしまったときにできることを解説します。
薬剤師が精神を病む理由
厚生労働省が発表している精神疾患の患者数は、2017年で419.3万人も存在すると発表されています。日本人の30人に1人が精神疾患を発症しており、一生の間では5人に1人が発症するとも言われています。そのため、精神疾患は誰しもが関係する病気だといえるでしょう。薬剤師もメンタルを病む可能性があるので注意が必要です。こちらでは、薬剤師がメンタルを病む要因を解説します。
人間関係が濃密なことが多い
薬剤師は、狭い薬局で少人数で働くことが多いので、職場内の人間関係が狭くなりがちです。職場の人間関係が良好であれば、仕事が大変でも耐えることができますが、人間関係に問題があるとメンタルを病む原因になる可能性があります。
職場環境が悪いことも
薬剤師が慢性的に不足している職場では、残業が日常的になっている場合もあります。残業が日常的に続いているような職場では、休みも取りづらく十分な休息を確保できないこともあります。このような状態が継続するとメンタルにダメージが蓄積する可能性もあるので、職場選びはメンタルケアにおいても重要です。
ミスが許されないプレッシャーがある
薬局で取り扱われている医薬品は、間違って使用すると重大な健康被害が起きる可能性があります。薬剤師が患者さんに渡す医薬品を間違ったため死亡事故を起こしてしまったケースも存在しています。そのため、薬剤師の仕事はミスが許されないプレッシャーに晒されるので、メンタルを病まないように注意が必要です。
コミュニケーション能力が必要
薬剤師は、患者さんが医薬品を安全に使用するために薬の飲み方を説明したり、情報を聞き取って医薬品の管理状況や薬の飲み合わせを確認したりする必要があります。また、処方箋の内容に問題があった場合の病院への問い合わせ、医師への医薬品に関する提案などでも円滑に業務を進めるためにもコミュニケーションが必要です。そのため、コミュニケーション能力が低い場合は、調剤業務をうまくこなすことが難しく、職場内の人間関係を良好に保つことも困難なものになる可能性があります。
精神を病んでしまったらやるべきこと
少しでもメンタルに不調を感じた場合には、早めに対策をおこなった方が良いでしょう。精神疾患は重症化すると治療が難しくなり、長期間にわたって働くことができない状態になるリスクが高くなります。こちらでは、薬剤師が精神を病んでしまったときに必要な行動を解説します。
医療機関に受診する
寝つきが悪い、精神的に不調を感じるなど少しでも気になることがあれば心療内科や精神科を受診してみると良いでしょう。精神的な不調は、我慢しすぎると当たり前になって感じにくくなり、気づかぬうちに重症化することもあります。医療機関に受診して病気が発覚した場合、適切な治療を受けてください。
休職する
精神疾患を発症している場合は、治療に専念したほうが治療期間を短くできる可能性があります。また、職場が原因で精神疾患を発症している場合は、原因から距離をおくことが重要です。そのため、精神疾患を発症した場合は、休職したほうが良いでしょう。
転職を考える
休職して治療が終わっても、同じ職場に復帰する場合は精神疾患を再発する可能性があります。他の店舗に異動できるのであれば良いですが、異動できない場合は転職を検討しても良いでしょう。
転職は一人で考えるのは危険！
メンタルが弱っているときは正常な判断が難しくなることもあるので、転職は1人で考えずに誰かに相談することが転職活動の成功につながります。身近な友人や家族に悩みを相談することでストレス対策にもなるので、1人で悩まず職場のことや転職について相談してみると良いでしょう。
転職エージェントを利用してみる
転職エージェントは、さまざまな事情を持った薬剤師の転職をサポートしてきているので、転職に迷ったら転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。転職活動は、非常に気力と体力を使うので、1人でおこなうにはハードルが高いといえます。そのため、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントは心強い味方だといえるでしょう。
まとめ
日本人の約30人に1人が精神疾患を発症しているので、薬剤師もメンタルの不調には注意しておく必要があります。普段からのストレス対策をすることが精神疾患の予防にも繋がります。しかし、精神を病んでしまった場合は、医療機関で適切な治療を受けるのと同時に仕事も休職したほうが良いでしょう。どうしても職場環境が合わない場合は、転職も重要な選択肢です。転職エージェントに相談するだけであれば無料なのでまずは登録だけでもしてみてください。
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